大分市ロケーションオフィス

ほうちょう

「ほうちょう」と聞くと、どこの家庭の台所にも必ずある刃物のことをイメージすると思いますが、実はこれ、大分市戸次地区に古くから伝わる「食べ物」の名前です。

漢字で書くと、「鮑(ほう)腸」となり、アワビの腸となります。名前の由来は、戦国時代にさかのぼります。キリシタン大名として有名な大友宗麟は、アワビが大好物でした。しかし、合戦中の山間部では手に入らないため、家臣が小麦粉を練ったものをうどん状に細くひねり、アワビの腸に似せたものを宗麟に差し出したところ大変喜んだというのが始まりと言われています。

この「ほうちょう」は、うどんに似た麺ですが、1本の長さが2〜3メートルもあり、昆布やシイタケからとったダシに大分名物のカボスや薬味を加えたツユにつけていただきます。現在、このメニューを取り扱っているお店はなく、「ほうちょう保存会」の皆さんが年に数回作っているのみという、大分市民もめったに口にすることのない幻の逸品です。

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